コラム
2019.04.22
Amazonでせどりを成功させるための最初のハードル
せどりをするのにAmazonをいかに活用するかは語りつくされていますが、参入が楽だからと言って誰もかれもが儲かるわけではありません。安く買い、それを仕入と手数を上回る額で高く買ってもらえないと、儲かるわけがない。またこうすれば売れるというテクニック論に拘泥して売れるという事でもない。この本質をおいてけぼりにしてしまっていたら、あとは迷子です。
Amazonに仕入れた商品を出品するのは至って簡単。他者との比較も簡単。
簡単に儲けられると思っていたのに、と思う人は、恐らくこうした簡単さ、つまりネットを使って商行為の過程を一部簡単にスキップできる、という意味での簡単ということを、“簡単に売れること”なのだと無意識に錯覚し、混同してしまっているのです。
商行為である以上、せどりの一連の流れを適当にやって成功するという事はありません。特にネットで稼ぐというのは実は相当泥臭い努力が必要とされます。Amazonは出品数が多いほど売れる確率が上がる。ということはその分手間がかかります。また流れが変わるほどに情報の取捨選択の努力が必要とされ、その分難しくなっていくのです。
一昔前のネットせどりは、ヤフオクから仕入れてAmazonで売る、が基本ライン。リアルな仕入先店舗もかつてはブックオフ中心と言われ、ある意味でわかりやすかったといえます。
しかしすでにAmazonだけでせどりをする時代は終わっています。販路をAmazonに限定する必要が既になく、仕入先もその他のリサイクルショップやディスカウントショップなどにまで広がってきています。
現在は仕入先も販路も複数持ち、それぞれの強みを見極めて使い分けられる戦略性を高めてやっと成功する時代になりました。時代は変化します。その流れの中で一歩先二歩先を見極め、あきらめず、現実的な手を打ち続ける。いつの時代の商行為にも必要不可欠な、こうした地道な歩みを止めない。それを納得し、自覚できるかどうか。それがせどり成功への最初のハードルです。