コラム
2016.02.24
アマゾンFBAの費用対効果の見極め方
FBAはとても魅力的なサービスです。倉庫業、配送業、在庫管理、販売代行という最強のアウトソーシングに、アマゾンプライムによる超特急の配送という付加価値がダメ押しでプラスされるのですから。
皆さんも、注文してから到着までの速さに驚いた経験があることでしょう。少し足を伸ばせば実店舗で購入できる商品であっても、アマゾンプライムで購入すれば、家に届けてくれるわけですから。
自分で運ぶととても大変な消耗品、例えば洗剤、お米などはどんどんアマゾンが主流になると思います。一見、急ぐ必要のない商品であっても、金額が同程度で、しかも午前中に注文すればその日のうちに届くとなると、実店舗に行くより良いという判断になってきます。翌日、翌々日に届くのか、当日に届くのかが大きな分かれ目です。そのように考えると、FBAを導入すべき商品かどうかを判断できるのではないでしょうか?
さあ、そこで、当然のことながら気になるのは費用です。アマゾンの公式サイトにも説明が記載されていますが、注目すべきは在庫保管手数料の存在です。在庫保管手数料はアマゾンの倉庫に在庫として保管されている期間の占有スペースに支払う手数料です。商品の大きさと保管されている日数の掛け算で課金されます。これは大きな商品にとって不利です。商品の大きさと、プライムの必要性を天秤にかけて判断しなければいけません。また、預けておく量、そして在庫として補充する量とそのペースをよく考える必要があります。販売状況の記録管理、分析をいい加減にやっていると、最適な計画を立てることができません。やるべきことをちゃんとやっていれば、おのずと計画を立てることができるようになるのではないでしょうか。もっと工夫を発展させれば、自分が抱える在庫を減らすことに繋がって事業主のトータルの在庫費用が減るわけです。
アマゾンは、自身が背負うリスクを最小限できるよう、よく考えたビジネスをしていますが、利用する側である事業主も、工夫、努力次第でそんなアマゾンを最大限に利用して、いわゆるWin Winを実現できる、そんな場が用意されているのです。
今後こういったサプライチェーンが主流になるのは確実ですが、今のうちからご自分の事業スタイル、販売プロセスを変革して、競合から一歩でも先を進むべきです。プロセスを時代に合わせて変化させていかなければ、競争に勝つどころか、付いていくこともできなくなってしまいます。