コラム
2015.03.13
アマゾンFBAの在庫代行における最大ユニット数について
アマゾンFBAの特長として、在庫代行というシステムがあります。これは出品者が注文が有った場合に毎回梱包し出荷するのではなく、アマゾンFBAに予め出荷して在庫しておくことで注文があった場合にアマゾンFBAから直接出荷することで出品者の手間が省け、また購入者にとっても迅速に商品が届くというメリットがあります。その為、大口の出品者が売れ筋の商品を販売する場合には非常に便利で、広く利用されているサービスです。
しかし、在庫に関してはそのスペースの問題もあり無限に在庫を増やすということはできないため、アマゾンFBAではその在庫数の最大量を最大ユニット数という形で規定しています。
基本的にユニットとは出荷単位の数量のことで、梱包された一つ一つの事を指します。このユニット数の規制があることで、多くの出品者が公正に在庫サービスを利用できるようになっています。
また、この最大ユニット数が出品者の販売実績により変動する場合があります。それは、非常に販売数量が多く在庫から出荷される数量が多い出品者の場合です。
一般的な在庫管理に於いては、在庫される商品の回転率、すなわち在庫されてから販売されるまでの期間は短い方がよいとされます。これは在庫する費用も決して無料ではないため、その分コストに反映され、利益を圧迫してしまうために出来るだけ在庫を減らし商品を迅速に販売するというのは商売の基本とされています。その為アマゾンFBAに於いても過剰な在庫を行わないように在庫ユニット数の上限を設けているのですが、非常に在庫の回転が速い商品が存在することがあります。この場合には上限のユニット数を在庫してもすぐに商品が品切れになってしまうリスクがあるため、在庫の回転が速い商品については最大ユニット数を増やすという措置をとっているのです。
アマゾンFBAの在庫サービスは出品者、購入者にとって非常に便利なサービスですが、出品者にとっては在庫するには手数料のかかるものであるため、自らが出品する商品が在庫サービスを利用した方がよいのか、もしくは利用せずに自己出荷とした方がよいのかについてはこの在庫手数料と売り上げ実績若しくは予測の金額により柔軟に判断する必要があります。また、いたずらに長期間在庫しても一向に売れない場合にはアマゾン側から在庫の撤去を指示されるといった事もあるため、その管理運用についてはきちんと管理する必要があります。