コラム
2015.02.24
アマゾンのFBAを利用する場合の維持費について
アマゾンが提供するサービスにFBAがあります。FBAとは正式名称をフルフィルメント by Amazonといい、アマゾンが在庫管理から商品の発送等を代行してくれることを指します。
FBAを利用するには初期費用はかかりませんが利用料金は発生します。それには配送代行手数料と在庫保管手数料との2つがあり、最終的に購買者の負担となるものとストアなどにおける出品者が販売が成約されなくてもかかっていましまう維持費があります。
まず、配送代行手数料に関してはその内容がアマゾンでは出荷作業手数料・発送重量手数料と定めており、各々に説明がなされています。
出荷作業手数料とは注文された商品を倉庫内でピッキングして梱包する際に発生する料金で出荷するごとに発生し、それは単価と販売個数をかけたものになります。また、発送重量手数料は注文された商品を購入者のもとへ配送する際に発生する料金で、こちらも出荷するごとに発生し、それは単価と出荷数をかけて計算されます。どちらもアマゾンの手数料となりますが、購買者の支払い額に計上されているものであり、最終的にはストアの出品者には負担がありません。因みに、購買者が負担をする支払総額はカテゴリー成約料、出荷作業手数料、基本成約料、発送重量手数料、販売手数料で構成されており、他にも、購入者が代引で購入した場合に表示される代引手数料チャージバック、購入者がエクスプレス便を活用した場合の配送料チャージバックがありますが、全てにおいて購入者の支払額に含まれています。
ストアなどの出品者に定期的にかかってくるのは維持費としての在庫保管手数料を上げることができます。
在庫保管手数料はFBAに預けている全ての商品にかかり、それはFBA商品ユニット、つまり数量にて計算がされます。計算基準はユニットサイズを基にした計算が行われており日割りの保管手数料が月単位で請求されます。
月額基準金額のもととなるものは10㎝角の体積を基準として計算されるようになっており、例えば、35.5×22.5×11.4㎝角のおもちゃがあるとするとその体積を10㎝角の体積で割り、そに基準金額と保管日数を当月の日数で割った数字にかけあわせれば金額を出すことができます。アマゾンでは基準金額を現在¥8.126(10㎝x10㎝x10㎝)と定めており、この場合には30日の預りで¥74という結果になります。
他に、維持費として注意しなければならないのは長期在庫保管手数料です。これは不要在庫を減らす目的でアマゾンが設定したもので基本サイズはかわらないものの金額が¥170となっています。フルフィルメントセンターに365日以上保管されている在庫が対象で、そのチェック日は8月15日と2月15日に行われるので注意をしておく必要があります。